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インテリアデコレーション科 科長の佐々木先生の主宰するA+Saが「第6回これからの建築士賞」を受賞されました。

インテリアデコレーション科 科長の佐々木先生の主宰するA+Saが「モクタンカン」で「これからの建築士賞」を受賞しました。A+SaにはICSの卒業生も多数在籍しており、今回の受賞対象となった「モクタンカン」の開発にもインテリアマイスター科の卒業生で現在、非常勤講師としても教鞭をとっていただいている岡 美里さんも携わっています。

ICSでも卒業制作展やICS Festivalの時に正面玄関にモクタンカンを使用したバナーを設置しています。

以下、「これからの建築士賞」審査員の建築家・吉村 靖孝さんの講評です。

既製仮設架構単管システムの規格をハックし、かたく重かっ た鉄管をやわらかく軽い木製丸棒に置き換えて製品化した。そ の製品をモクタンカンと呼んで、販売やレンタルを行う事業ま で立ち上げた。設計事務所の経営戦略としても興味深いが、素材 の置き換えという最小限の操作で、エンドユーザーの空間への 参加可能性をこれまでとはまったく別の次元まで拡張したこと
を評価したい。既製品の集合体と化した昨今の建築を逆照射し ながらその限界を軽やかに乗り越えてゆくその手付きは鮮やか というほかない。
吉村 靖孝

これからの建築士賞について

「建築士」は日本の都市と建築にかかわる重要な職能資格であり、設計監理、施工、行政、教育、まちづくり、発注者など幅広い業務に携わりながら、未来につながる社会の実現のため努力してきました。近年では防災、環境、高齢化と人口減少、歴史文化の喪失など多くの課題の中で、その専門的な知見を生かしながら、魅力的な社会、街並み、建築空間の実現を目指して活動しています。
なかでも最近は他の建築関係の会とも連携し、それぞれの地域をベースにした協働も盛んになってきており、これらの新たな活動が大きな波となって地域社会の未来に力となる事も期待されています。多様な分野における建築士ならではの新しい動きに光を当て、顕彰し、支援するとともに広く世の中に伝えようとするのが「これからの建築士賞」の目的です。